長年にわたって機能するインプラント
インプラントは、きちんとケアを続ければ10年以上使える可能性の高い治療です。
実際に、世界初のインプラントでは、40年以上しっかり機能していたという報告もあります。
ただし、天然の歯と同じように、お手入れを怠るとトラブルが起こることもあります。インプラントの場合、「インプラント周囲炎」と呼ばれる、歯周病に似た症状を起こすことがあります。気づかないうちに進行してしまうため、予防と早期ケアが大切です。
当院では、インプラントを長く快適に使っていただくため、専門的な定期メンテナンスを行っております。しっかりサポートしますので、どんな小さなことでもぜひご相談ください。
最先端機器で安心安全のインプラント治療
当院では、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、最先端の精密機器を揃えています。
ここでは、それぞれの機器がどのように安全な治療につながるかをご紹介します。
「歯科用CT」で立体的に骨の状態を確認
インプラントは、あごの骨にしっかり土台を埋め込みます。骨の中には神経や血管が通っているので、どの位置にどのようにしてインプラントを埋め込むか把握することが安全な治療のポイントになります。
当院では、歯科用CTを使って精密な3Dレントゲンを使って、あごの骨を360度から詳しく撮影します。
これにより、骨の厚みや神経の位置まで立体的に確認でき、安心して手術の計画を立てることができます。
「シミュレーションソフト」で手術計画を立案
CTで撮影したデータをもとに、コンピュータ上で手術のシミュレーションを行います。
これにより、「どの位置に」「どの角度で」「どの深さまで」インプラントを入れれば安全かを、あらかじめ計画できます。
例えると、目的地までのルートを事前に地図で確認してから出発するようなもの。計画通りに進めることで、手術中の不安やリスクをぐっと減らすことができます。
「サージカルガイド」で正確な位置に埋入
シミュレーションのデータをもとに作るのが、「サージカルガイド」です。
これは穴の空いたマウスピースのような装置で、手術中にお口に装着します。
穴の位置に沿ってインプラントを埋めることで、計画通りの角度・深さで手術が可能になります。
「マイクロスコープ」で細部まで確認
手術中は、「マイクロスコープ」を使って患部を十数倍に拡大して見ながら治療します。
肉眼では見えない部分まで確認できるため、精度の高い、丁寧な手術が可能です。
「ピエゾサージェリー」でやさしく骨を整える
インプラントの治療では、骨の形を整える「骨造成」が必要になることがあります。その際に使うのが「ピエゾサージェリー」です。
これは超音波の振動で骨だけを削る機器で、歯茎や血管などの柔らかい組織は傷つけません。また、骨に与えるダメージも少なく、術後の腫れや痛みを抑え、回復を早めることができます。
「ブルーラジカル」でインプラント周囲炎を抑制
インプラントの寿命を縮める最大の原因の一つが「インプラント周囲炎」です。この厄介なトラブルに対して効果的なのが、過酸化水素と青色レーザーによるラジカル殺菌技術を活用したブルーラジカル治療です。
インプラント治療の前後における口腔内の殺菌や、インプラント周囲炎の抑制に優れた効果を発揮します。
手術当日に歯が入る「抜歯即時荷重」
従来の方法では、歯を抜いた後に骨や歯茎が安定するまで数か月待ってからインプラントを入れるため、その間は歯がない状態で過ごさなければなりません。食事や会話に不便を感じる方も少なくありません。
しかし、「抜歯即時荷重」という術式であれば歯を抜いたその日にインプラントと仮歯を入れることができます。
抜いたその日から食事や会話も快適にできて、全体の治療期間の短縮にもなります。
ただし、症例によっては対応できないこともありますので、まずは事前検査をしっかりと行います。
注目インプラントと「噛み合わせ」
インプラントで見た目と機能を回復させても、少しでも咬み合わせのズレがあれば、被せ物の破損やインプラントの脱落など、様々なトラブルが引き起こされます。それは歯の問題だけにとどまらず、全身の健康に対して降りかかってくるものです。
日本顎咬合学会「認定医」在籍
当院の院長は日本顎咬合学会の「噛み合わせ認定医」です。咬み合わせ治療に関する深い知識と経験をもち、日々の診療でそれを実践しています。
咬み合わせ認定医が精密に診断し、1ミリ以下の単位で調整。 オーストリア咬合学に基づき、お口と全身のバランスを整えて、健康寿命の延伸を支えます。
当院の噛み合わせ治療について、詳しくは
こちらをご覧ください。
コラムインプラントor入れ歯orブリッジ
歯を失ったときの治療法には、「インプラント」「入れ歯」「ブリッジ」の3種類があります。それぞれの特徴を比べて、自分に合った方法を検討してみましょう。
| インプラント | 入れ歯 | ブリッジ |
|---|
噛みやすさ | ◎ | △ | 〇 |
フィット感・使い心地 | ◎ | △ | ◎ |
お手入れのしやすさ | ◎ | △ | 〇 |
周囲の歯への影響 | ◎ | △ | △ |
見た目の美しさ | ◎ | △ | 〇 |
費用 | △ | 〇 | 〇 |
手術の必要性 | 必要 | 不要 | 不要 |
耐久性 | ◎ | △ | 〇 |
① 噛みやすさ
天然歯の噛む力を100%とした場合、インプラントは約90%と最も高く、天然の歯に近い感覚で、硬いものもしっかり噛めます。
ブリッジは約70%程度となりますが、食事は問題なく楽しめます。入れ歯は約20%とされており、硬いものを食べるときには工夫が必要です。
② フィット感・使い心地
インプラントは骨にしっかり固定されるので、天然歯とほぼ同じ使い心地。違和感はほとんどありません。
ブリッジは支えの歯があるため安定しています。痛みやズレは少ないです。入れ歯は口の中に異物感があり、長く使うとズレや痛みが出やすくなります。
③ お手入れのしやすさ
インプラントは自分の歯と同じように歯ブラシやフロスでお手入れできます。
ブリッジは歯の間に食べかすが残りやすく、入れ歯は毎回外して専用のブラシや洗浄剤でお手入れする必要があります。
④ 周囲の歯への影響
インプラントは1本が独立しているため、周りの歯に負担をかけません。
ブリッジは両隣の歯を削って支えにする必要があり、入れ歯は、部分入れ歯の場合は支えの歯にバネをかけるため負担が大きくなります。
⑤ 見た目の美しさ
インプラントは歯の色や形を自由に選べるので、天然歯のような自然な見た目を再現できます。
ブリッジや入れ歯は保険治療では金属が使われることが多く、目立ちやすいです。自然な見た目を希望する場合は自費素材を選ぶ必要があります。
⑥ 費用
インプラントは保険が使えないため自己負担ですが、長く安心して使えるメリットがあり、長期的に考えるとコスパが良いと言えます。
ブリッジや入れ歯は保険内であれば費用は抑えられますが、見た目や機能を追求すると自費治療となり費用は増えます。
⑦ 手術の必要性
インプラントは外科手術が必要です。ブリッジや入れ歯は手術は不要です。
⑧ 耐久性
インプラントは定期的にケアすれば10年以上安心して使えます。
ブリッジは入れ歯より長持ちしますが、支えとなる歯は虫歯や折れのリスクがあります。
入れ歯は約3年で修理や作り直しが必要になることが多く、5年ごとの交換が推奨されています。
インプラント症例集
当院で行ったインプラント症例を紹介します。
CASE①
?前歯部インプラントとセラミック冠による審美補綴
右上1を抜歯しソケットプリザーベーション(抜歯したまま放置すると骨が高度に吸収してしまうため、それを予防するための処置)を行い、隣在歯と骨レベルを合わせたのちにインプラント埋入を行った。
インプラントは理想的な状態に仕上がり、他の歯のクラウンも美しく調和することができた。患者さんも非常に満足度がたかかった。
CASE②
?前歯単独インプラント埋入
破折した歯を抜歯し、ソケットプリザーベーション(骨を作る処置)を行い、その後3か月あけてインプラントを埋入しました。
審美的部位なので仮の歯を十分調整した後に本当の歯を作りました。
CASE③
?インプラント・矯正治療
問題点として、下顎臼歯の喪失と上顎臼歯の廷出、前歯の歯根露出、歯列不正、顎位の変位と咬合の不安定などがある難症例であった。上顎前歯部、下顎臼歯部の歯の欠損部にインプラント埋入を行ったのち、残存歯の矯正治療と咬合治療を行った。
CASE④
?上顎:右上5番 インプラント補綴
右上5番に乳歯が残存し、永久歯がはえてきませんでした。歯根吸収し、そこに上顎洞がおりてきていました。上顎洞にソケットリフトを行い、骨を造成しました。その場所にインプラントを埋入し、上部構造をつくりました。
CASE⑤
?上顎:右上5番 インプラント補綴
右上5番の歯が破折し、痛みと腫れのため食事ができませんでした。右上5番を抜歯し、骨造成を行いインプラントを埋入。二次オペを経て、上部構造をつくりました。
CASE⑥
?上顎:右上6番 インプラント補綴
右上6番の歯根が破折し、保存できない状態であった。右上6番を抜歯し、抜歯窩に人工骨を填入し、オープンバリアメンブレンにて封鎖した。6か月待ってインプラント埋入し、上部構造(クラウン)をセットした。
CASE⑦
?上顎:左上6番
左上6番が破折し、痛み、腫れ、咀嚼障害がありました。左上6番を抜歯し、骨造成を行いました。6か月待って、インプラントを埋入。二次オペのあと印象採得し、上部構造(クラウン)を作りました。
CASE⑧
?上顎:左上6番 インプラント補綴
左上6番の歯根が破折し、痛みと腫れのため、食事を食べることができなかった。左上6番を抜歯後、GBRにて骨を造成し、インプラント埋入手術を行い、上部構造(ジルコニアクラウン)を作製装着した。