NK Method NKメソッドとは
カナザキ歯科では、「for the patient 自分自身が受けたい治療を患者さまに」を理念として診療を行っています。
外科手術を必要とするインプラント治療には、当然リスクもともなうため、治療に対して不安や恐怖を感じる患者さまもいらっしゃいます。そんな患者さまのために、より安全で、より正確で、より多くの悩みを解決する「安心できるインプラント治療」を提供するにはどうしたら良いか。その答えを追求し続け、技術向上のための研鑽と臨床経験を積むなかで考案したのが、当院独自の術式「NKメソッド」です。
NKメソッドによる当院のインプラント治療では、開始してから23年にわたって一度も事故は起こっていません。より安全で質の良いインプラント治療を求める方は、ぜひご相談ください。
「NKメソッド01」超音波器具でインプラントをより正確に埋め込む
一般的なインプラント治療では、インプラントを埋め込む際にドリルで顎骨に穴をあけますが、NKメソッドではドリルではなく超音波器具を使用します。
超音波器具では、超音波振動を利用して顎骨を削る部分の深さや角度をコントロールしながら理想的なスピードで顎骨に穴をあけることができます。さらに、顎骨だけが削れる周波数になっているため、周囲の神経や血管などを傷つけずにすみ、手術によるリスクやダメージを最小限に抑えられます。
NKメソッドと一般的なインプラント手術
一般的なインプラント手術
① 歯肉を切開し、ドリルを使って顎骨に適切な深さと位置、角度に穴をあける
② ドリルで形成した穴にインプラントを埋め込む
ガイドによるインプラント手術
① コンピューターシミュレーションをもとに作製したガイドを患者さまに装着する
② ガイドに沿い、ドリルを使って適切な深さと位置、角度に穴をあける
③ ドリルで形成した穴にインプラントを埋め込む
ガイド+NKメソッドによる
インプラント手術(カナザキ歯科の場合)
① コンピューターシミュレーションをもとに作製したガイドを患者さまに装着する
② 超音波器具を使ってより正確な深さと位置、角度に穴をあける
③ ドリルは穴を拡大するときのみ使用する
④ インプラントをより適切な位置に埋め込む
一般的なインプラント手術で起こりうるリスク
一般的なインプラントの手術で起こりうるリスクには、ドリルで血管を損傷することによる出血や窒息、ドリルで下顎の神経を損傷することによる麻痺などがあります。
ドリルを使用することでインプラント治療のリスクが高まるため、当院ではドリルの使用を最小限に抑えたNKメソッドで、より安全に手術を行うようにしています。
リスク1「骨の硬さによる方向のズレ」
一般的なインプラントの手術では、インプラントを埋め込む際に方向にズレが生じることもよく起こります。骨には硬い部分と軟らかい部分がありますが、硬い部分にドリルで穴をあける場合には、ドリルの先端が滑りやすく、ドリルが骨の軟らかい方へ流れ込んでしまうと、インプラントを埋め込む角度にズレが生じてしまいます。
NKメソッドなら
超音波器具を使用すると、より正確な方向に穴をあけることができるうえに、ドリルのように骨の硬さに影響を受けてインプラントを埋め込む方向にズレが生じるような心配もありません。
リスク2「シミュレーション上と実際のお口との違いによるズレ」
インプラント手術で使用されるガイド(手術用テンプレート)は、コンピューターでのシミュレーションによって導き出された位置や角度でインプラントを埋め込むために使用します。
このガイドは患者さまのお口のCT画像によるシミュレーションのデータを元に作製されますが、実際の患者さまのお口と100%ズレがないとは言い切れません。どんなに優れたシステムでも完璧なものは存在しないからです。
NKメソッドなら
手術の直前にも再び視診・触診を行い、CT画像と実際の患者さまの状態を歯科医師のなかで十分に照らし合わせたうえで手術を行います。
インプラントを埋め込む方向や深さにズレが生じないよう、石橋を何度も叩くように慎重に丁寧に確認し、超音波器具を用いてより正確に、そして安全に手術を行います。
「NKメソッド02」術後の腫れを抑える
インプラントを固定するための骨量が足りないケースでは、骨を増やす処置が必要になります。この処置を行うと、骨量が増えたことで歯肉の量が足りず、縫合によって歯肉を完全に閉じることができない場合があります。このような場合には歯肉の皮骨膜を伸ばす処置を行います。
歯肉の皮骨膜を伸ばす処置では、歯肉の内側に切れ目を入れ、歯肉を引き伸ばしたうえで縫合します。このときに出血し、血液が溜まったまま縫合してしまうと、歯肉が腫れてしまうことがあります。
NKメソッドなら
骨を増やす処置を行う前に歯肉を伸ばす処置を行うと、出血が止まった状態で縫合できるので、腫れを抑えられます。このようにNKメソッドでは、手術の順番を工夫することで、出血や腫れなどの体へのダメージを最小限に抑えます。
常に進化し続ける「NKメソッド」
カナザキ歯科では、常に研究と工夫を重ねることで技術と治療の質を向上させるように努めています。
私たちの使命は、患者さま一人ひとりにより良い治療を提供することです。
「for the patient
自分自身が受けたい治療を患者さまに」
この精神を胸に、これからも私たちは進化し続けます。
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。