About Implant インプラントとは
何らかの原因で歯を失ってしまった場合、歯のない部分の顎骨にチタン製のねじを埋め込み、その上に人工歯を装着して、自分の歯として使えるようにする治療です。これまでと同じようにきちんと噛むことができ、自然に見せられます。
自分の歯と同じような機能性・審美性をもたらしてくれるので、治療後に継続的なメンテナンスを受けることで快適に使い続けられます。
ではなぜ、インプラント治療が必要なのでしょうか?
歯を失ったままにすると、きちんと噛むことができなくなり、下記のような不都合が生じます。
- 食べ物の味を引き出せないので、おいしく感じられず食事を楽しめない。
- 顔の筋肉が衰え、輪郭が変わり老けて見える。
- 大脳のはたらきが悪くなり、認知症が進行する。
- 咬み合わせが悪くなり、肩や首につながる筋肉が衰え、頭痛・肩こりを発症する。
- 口元が気になって自然な笑顔をつくれず、コミュニケーションに支障をきたす。
このような状態が続くと生活の充実感を得られなくなり、楽しさが大幅にダウンしてしまいます。つまり、「きちんと噛める」状態をつくることが大切なのです。
「噛める状態をつくるのであれば、ブリッジや入れ歯でもいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、ブリッジには健康な歯を削る必要があり、入れ歯には見た目・装着感・噛み心地の悪さがあるなど、インプラントほどの機能性・審美性は得られないのです。
歯を抜けたままにしている方、入れ歯でお悩みの方は、インプラント治療を検討されてはいかがでしょうか? インプラントなら、未来を明るく豊かなものにしてくれると思います。
インプラントの歴史 インプラントは「偶然の結果」生まれた方法だった!!
以下の動画でもインプラントの歴史をご説明しています。ぜひご覧ください(クリックすると動画が再生されます)。
Beginners インプラント治療を迷っている方へ
「インプラントは手術が怖い…」「歯が1本ぐらいなくても噛めているから大丈夫!」そう思い、インプラント治療を受けるかどうか迷っている方はいらっしゃいませんか?
じつは歯が抜けると、4ヵ月程度で骨が30~60%もやせるといわれています。歯を失った部分だけでなく、周りの歯の骨までやせていき、長い年月をかけて咬み合わせのバランスが崩れ、咬合崩壊を引き起こします。歯が抜けることで、その歯のはたらきを補うほかの歯に負担がかかってダメになる…、これを繰り返すことになるため、「1本くらい」という油断が、全ての歯の欠損につながることがあるのです。
このような事態を防ぐためにも、まずは早い段階で骨がやせないようにする治療を行います。歯がない状態が長い方は、インプラントを埋め込めるだけの骨がないため、骨を増やす治療を行います。これらは技術力のある歯科医院でしかできないため、歯が抜けたら早い段階で適切な治療を受けることが大切です。
万が一、咬合崩壊の状態になってしまった場合は、ブリッジや入れ歯ではなく、しっかりと骨に固定でき、噛む力を支えられるインプラント治療が有効だといわれています。
また、歯を失うことはお口の中だけでなく全身に悪影響を及ぼします。噛めないことでやわらかいものばかり食べるようになり、噛むための筋肉が衰え、食欲低下や偏食につながることで、糖尿病やメタボリック症候群などの生活習慣病を発症することもあります。
このように「たった1本だから大丈夫」と思っていても、少しずつ全身のバランスが崩れていき、取り返しのつかないことになってしまうのです。
カナザキ歯科では、早期に適切な治療を行うことで、皆さまの歯と体の健康をお守りします。
どうぞ安心して治療をお任せください。
Flow インプラント治療の流れ
1カウンセリング、治療計画のご説明
主訴やご要望をお聞きし、さまざまな検査でデータを収集します。これらをもとに基礎となる治療計画を立案します。
その後、患者さまに現状と問題点をご説明し、治療計画をご提案します。患者さまの事情やご要望やライフスタイルなどをお聞きしながら、より適したプランをご一緒に決めていきます。
2CTによる精密検査、治療計画の修正
CT撮影を行い、実際の手術に近いシミュレーションを行って治療計画の精度を上げます。上部構造(被せ物)についてもシミュレーションを行い、インプラントの埋入位置や咬み合わせを考慮し、治療計画を修正します。
また、各種検査を行って手術ができる健康状態か判断します。
3手術の実施
手術の最終のシミュレーションを行い、患者さまに最終確認をとります。麻酔と触診を行い、シミュレーションに沿って埋入位置・角度を決め、顎骨に穴をあけて拡げ、インプラントを埋め込みます。
骨とインプラントが結合するまで2~5ヵ月ほど経過をみます。
4上部構造(被せ物)の作製・装着
骨とインプラントが結合したら、型をとります。そのうえで、事前シミュレーションに基づき、咬み合わせまで考慮された上部構造(被せ物)を作製します。完成後、慎重に装着します。
5治療後のフォロー
3ヵ月ごとにメンテナンスを受診いただき、ご自身では取れない汚れを落とし、インプラント周囲炎を防ぎます。また、1年に1回の歯科ドックではレントゲン検査、骨・歯肉の状態確認、咬み合わせの確認を行い、異常があれば初期のうちに対応します。
インプラントの治療手順 知ると安心!!
以下の動画でもインプラント治療の流れをご説明しています。ぜひご覧ください(クリックすると動画が再生されます)。
Second opinion 他院でインプラント治療を行っている方へ(セカンドオピニオン)
「セカンドオピニオン」とは、診断を下された際に、診断結果、その後の治療方針・治療方法について主治医以外の医師に意見を聞くことをいいます。
カナザキ歯科にも多くの方が、下記のようなご相談に来られています。
- インプラント治療をすすめられたけれど、ほかの選択肢はないのですか?
- 他院でインプラント治療を受けたけれど、違和感があります。
- 歯を抜いてインプラントを入れると言われたのですが、正しい方法ですか?
- インプラント治療はできないと言われたのですが、本当にできないですか?
- 他院の治療方針に納得できないのですが、適切な治療ですか?
当院では守秘義務を遵守し、皆さまのこのような不安や疑問に、公平な立場でお応えします。診断書や紹介状は必要ありません。
歯の治療は一生の健康と関わるものです。不安や疑問を抱えたまま治療を受けるのではなく、納得したうえで治療受けられることをおすすめします。
Team medical カナザキ歯科のチーム医療
カナザキ歯科ではチーム医療を大切にしています。なぜなら、患者さまごとに異なるお悩みや不安にお応えし、最高の歯科治療をご提供したいからです。しかしそれは、歯科医師一人では成り立ちません。当院は多数のスタッフによるチームと、全国に広げたネットワークで、患者さま一人ひとりへの最高の治療のご提供を目指しています。
当院には現在約50人のスタッフが在籍しており、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手がチームを組み連携して治療を進めています。各分野のプロフェッショナルが連携し、3人が1つのチームになることで患者さまの状態や情報を把握・共有でき、治療やケアを円滑に行えます。また患者さまの不安や疑問を解消できる体制でもあります。
もちろん、インプラント治療にもチームで臨みます。歯科医師、歯科カウンセラーによるカウンセリングを行い、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手が連携して手術を行います。被せ物の作製は歯科技工士、通院できない方の訪問スタッフなど、スタッフそれぞれが患者さま一人ひとりをサポートする体制をとっています。
各分野のプロフェッショナルチーム体制
カナザキ歯科では「診療チーム」「オペチーム」「訪問チーム」「予防チーム」「技工チーム」「滅菌チーム」「受付チーム」「管理チーム」の8つのチームごとに体制をつくり、それぞれが連携し、患者さまへ提供する医療レベルの向上に努めています。
診療チーム
オペチーム
訪問チーム
予防チーム
技工チーム
滅菌チーム
受付チーム
管理チーム
Faq よくあるご質問
手術は痛くないですか?
痛みや腫れに配慮しているのはもちろん、手術前の不安や恐怖心にも対処していますので、安心して手術を受けられます。
人は「不安」がある状態で「痛み」を感じてしまうと、より「痛い」と感じ、体調が悪くなってしまいます。
当院では、手術前に患者さまが安心・リラックスするまで時間をかけます。決して不安や恐怖心があるうちに先の行程に進むことはありません。
また、一般的にメスで歯肉を切開してからインプラントを入れると、手術後に腫れたり痛みが出たりします。この欠点を補うため、当院ではインプラントを入れる独自の術式「NKメソッド」で手術を行い、なるべく必要以上にメスを使わないようにしています。
入れ歯やブリッジではいけないのですか?
インプラントなら自分の歯と変わらない感覚を得られます。
入れ歯・ブリッジのどちらも、歯を失った部分を補うために、健康なほかの歯に負担をかけています。負担のかかった歯は次第に悪くなっていき、やがてほかの歯の崩壊につながってしまいます。
しかし、どんなインプラントでもほかの歯に負担をかけないわけではありません。一見きれいに入れられたように見えるインプラントも、咬み合わせが悪いと、インプラントと噛み合う歯に負担をかけてしまいます。
当院には、日本口腔インプラント学会口腔インプラント専門医であると同時に、日本顎咬合学会咬み合わせ認定医を取得している歯科医師がおり、この分野の詳しい知識と専門的な技術をもっています。
インプラントを入れたのですが、違和感があります。
違和感には原因や対処法が必ずあります。放置せず詳しく調べてみることをおすすめします。
インプラントを入れて、何か違和感がある、不便を感じるという場合は必ずそうなる原因があります。
当院ではその違和感の原因を追求し、適切な治療法をご提案します。
歯科医院によって価格が違うのはなぜですか?
歯科医院によって使用する素材、手術環境、サポート体制、時間、経験などが異なるためです。
当院では理念に基づき、「自分自身が受けたい治療を患者さまに」を常に追求しています。例えば、認可がおりていない薬剤、途上国で製作された安価な材料、人の骨などは一切使用せず、良質な材料にこだわっています。
材料だけでなく、手術環境やサポート体制、時間、経験などインプラント治療にかかわる全てにおいて「自分たちならどうしてほしいか」を念頭に誠実な治療のご提供に努めています。
メンテナンスは大変ではないですか?
ご自分の歯のときと変わらないメンテナンスなのでご安心ください。
自分の歯と同じように毎日の歯磨きと、歯科医院での定期検診やメンテナンスの受診で大丈夫です。入れ歯のように取り外しての洗浄など、わずらわしいお手入れなどはありません。
当院の場合、その患者さま専属の歯科衛生士が、3ヵ月ごとのメンテナンスで治療の経過をみながら、ご自身では取れない汚れを落とします。さらに専属の歯科医師が1年に一度のレントゲン撮影を行い、インプラントの状態をチェックします。
なお、患者さまが万が一施設に入られたり、寝たきりになって通院できなくなった場合は、訪問診療を行っていますのでご安心ください。
治療期間はどれくらいかかりますか?
治療期間が短いに越したことはありませんが、そこにはリスクがともないます。インプラント治療には、その方にとって適切な治療期間というものがあります。
治療期間が短い歯科医院はありますが、インプラントと骨が結合するには、ある一定の期間が必要になります。この期間がないとインプラントが「定着しない」可能性が高くなります。
当院では、治療期間を少しでも短くするために「アストラテックインプラントシステムEV」という、多くの研究者によって優位性が実証されたインプラントを導入しています。これによりインプラントと骨が結合する期間を、通常より約2ヵ月短くできます。
患者さまにリスクを負わせないことを最も重視し、その次に患者さまの負担をできる限り軽減することが大切だと、私たちは考えています。
オッセオスピードEV 医療機器承認番号:22800BZX00381000
オッセオスピードプロファイルEV 医療機器承認番号:22900BZX00322000
どの歯科医院で治療しても同じですか?
インプラント治療において歯科医院選びは一番重要です。
先進的な設備や衛生管理などは必要不可欠ですが、それだけで歯科医院を選ぼうとしていませんか?
歯科医院選びで注目していただきたいのは、お口の状況を把握し、「歯を失った原因」を究明したうえでインプラント治療を進めてくれるかどうかなど、もっと医療としての本質的な部分が重要になります。
歯を失った原因がわからないままインプラントを入れたとしても、今度は歯を失ったときと同じようにインプラントを失ってしまう可能性が高いのです。原因を究明できるだけの診断力と、患者さまにふさわしい治療計画を提案してくれる歯科医院を選んでください。
インプラントには寿命がありますか?
適切な治療を行えば、長期的に使用できます。1965年に初めてブローネマルク教授が治療した患者さまのインプラントは、亡くなるまで41年近く機能しました。カナザキ歯科では、より寿命を延ばすための工夫をしています。
インプラントがダメになってしまう原因の多くは、インプラント周囲炎です。歯肉がやわらかいとインプラント周囲炎になりやすいのですが、インプラント治療を受ける多くの方がこの状態になっています。
当院には、硬い歯肉をつくる技術があり、インプラント周囲炎が起こりにくくなるよう対策を講じています。
また品質・性能ともに優れた「アストラテックインプラントシステムEV」はインプラント体とアパットメント(土台)との接合部の精度がほかのインプラントよりも高く、細菌が浸入しにくい構造になっています。これによりインプラント周囲炎を防ぎ、インプラントの寿命を延ばすことができます。
オッセオスピードEV 医療機器承認番号:22800BZX00381000
オッセオスピードプロファイルEV 医療機器承認番号:22900BZX00322000
インプラントは危険と聞きますが本当ですか?
そんなことはありません。インプラント手術に限らず全ての医療行為において事故の可能性はあります。しかし、そういったことが起こらないように、カナザキ歯科ではさまざまな対策をとっています。
インプラントはとても危険なものだと漠然と思っていませんか?
インプラント手術の事故には、主に2種類あります。
1. 下顎の骨を突き破り、血管を傷つけたことによる出血を原因とする窒息
2. 下顎の神経を傷つけてしまったことで起こる麻痺
当院は、インプラント治療を始めてからの20年間、無事故です。
CT撮影してシミュレーションを行うことは当然ながら、手術前にシミュレーションを3回行ったうえで、インプラントをより正確に入れるためのガイド(型)を使用したり、ナビゲーションシステムを用いて手術に臨みます。
しかしCTやガイドなどの先進的技術を使えば全てが安心というわけではありません。さらに歯科医師の目と経験による確認が不可欠です。独自の埋入手法である「NKメソッド」を用いることで手術の安全性と精度を高めています。
万が一があってはならないからこそ、石橋を叩いて渡るような慎重さでインプラント治療を進めています。
インプラントはできないと言われました。やはりできないのでしょうか?
ほとんどの場合、インプラント治療が可能です。
精神疾患の方、透析を受けている重い腎臓病の方、外科手術ができないような全身疾患の方、骨の成長が完了していない小児、妊娠中の方はインプラント治療を受けることはできません。
「骨が少ないからインプラント治療できない」というほとんどのケースで、治療が可能です。骨が少ない方は、骨を増やす治療をすることでインプラント治療を行えます。
当院には、簡単なケースから難しいケースまで自由に骨をつくる手法と技術があります。「インプラント治療ができない」と断られた方も、ぜひ一度カナザキ歯科にご相談ください。
インプラントって何ですか?<患者さんからのご質問コーナー>
以下の動画でも患者さまからのよくあるご質問をご紹介しています。ぜひご覧ください(クリックすると動画が再生されます)。
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、咬み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。