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前歯のインプラントが難しい理由とは?費用や治療期間を解説

2024年4月22日 インプラント

会話や笑顔を見せた際に目立つ前歯。スムーズなコミュニケーションを取るために欠かせませんが、前歯のインプラントは治療が難しいと言われています。 この記事では、前歯のインプラントが難しい理由や費用、期間の目安などを詳しく解説していきます。  

前歯のインプラントが難しい理由とは?

前歯のインプラントが難しいと言われている理由は3つあります。
1.顎の骨が薄く痩せやすい
2.見た目が悪くなる可能性がある
3.対応不可の歯科もある
 

1.顎の骨が薄く痩せやすい

前歯は顎の骨が薄く、特に上顎の前歯部分は骨の厚みが不足しがちです。インプラントは骨に固定する必要があるので、薄かったり不足していたりすると安定性に影響が出ます。また、加齢や長期間の歯の喪失によって顎の骨が痩せることもあり、これがインプラント治療を難しくする一因となっています。
 

2.見た目が悪くなる可能性あり

前歯は笑ったり話したりするときに目立つ部分です。インプラントの位置や角度が自然でないと、見た目に影響が出ることがあります。インプラント治療は技術的な要求が高く、細かい調整が必要です。そのため技術や経験、実績のある歯科医師による治療が求められます。
 

3.対応不可の歯科もある

すべての歯科医院がインプラント治療に対応しているわけではありません。インプラント治療には高度な技術や専門の設備が必要なため、これらが不足している場所では治療を受けられないことも。事前にクリニックの実績や設備の有無を確認することが重要です。
 

インプラントの他に効果的な前歯の治療法

インプラント以外にも、前歯の問題を解決するための治療法があります。代表的な治療法が「入れ歯」と「ブリッジ」です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
 

入れ歯

入れ歯は手軽に取り外しができ、保険が適用されるため治療にかかる費用も安価です。しかし、審美性や使用感、固定性においてはインプラントに比べると劣ります。特に前歯は見た目が大きく影響するので、慎重に判断しましょう。
 

ブリッジ

ブリッジは、隣接する歯を利用する治療法です。インプラントに比べて治療期間が短く、コストも抑えられます。しかし、隣の健康な歯を削る必要がある点が大きなデメリットです。なお審美性や機能性においては、インプラントに近くなっています。
 

前歯のインプラント治療を受けるタイミング

前歯のインプラント治療を受けるタイミングは、主に3つあげられます。
1.抜歯した時
2.事故などのトラブルで前歯を失った時
3.先天的なもので前歯がない時
それぞれの詳細を見ていきましょう。
 

1.抜歯した時

虫歯や歯周病などが進行すると、抜歯の必要性が生じます。例えば虫歯は自然に治らず、治療を放置していると症状が神経まで達する恐れがあります。歯周病は進行の過程で歯茎や顎が溶けるため、悪化すると歯が抜けることも。入れ歯やブリッジで補うこともできますが、審美性や機能性を求めるならインプラントが最適な治療法になります。
 

2.事故などのトラブルで前歯を失った時

事故やスポーツなどで大きな衝撃を受け、前歯が抜けることもあります。早急かつ適切な処置を施せば元に戻せる可能性もありますが、100%とは言い切れません。もし前歯を戻すことが困難であれば、インプラントなどの治療法を検討することになります。
 

3.先天的に前歯がない時

先天的に前歯がなかったり形成不全があったりする場合、条件を満たせばインプラント治療においても保険が適用されます。具体的な条件が以下のとおりです。
  ・先天性欠如歯が6本以上
・先天性欠如歯が4本もしくは5本以上連続している
  インプラントは審美性や機能性が天然歯に近いので、治療後は日常生活を存分に楽しめるでしょう。
 

前歯のインプラント治療を受けるメリット

前歯のインプラント治療を受けるメリットは3つあります。
・見た目がキレイになる
・咀嚼力を維持でき食事を楽しめる
・会話しやすくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

見た目がキレイになる

前歯のインプラント治療のメリットは、やはり審美性の高さです。天然歯に近い見た目なので、笑顔も自然になります。前歯や笑顔はコミュニケーションにおいても重要な要素なので、インプラント治療の効果を実感できるでしょう。
 

咀嚼力を維持でき食事を楽しめる

インプラントは天然歯に近い咀嚼力があります。そのため硬い食べ物もしっかりと噛むことができ、食事の楽しみが増します。また、咀嚼することで消化にもよい影響を及ぼすため、健康の維持にもつながります。
 

会話しやすくなる

インプラント治療で前歯を補うことで発音がしやすくなり、コミュニケーションもスムーズになります。日常生活はもちろん、仕事面でもメリットを感じられるでしょう。
 

前歯のインプラント治療を受けるデメリット

前歯のインプラント治療を受けるデメリットは3つあります。
・費用が高額
・メンテナンスが必要
・対応している歯科医院が限られる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

費用が高額

インプラント治療の最大のデメリットは、その高額な費用です。費用の相場はインプラント1本につき41万円から51万円ほど。複数のインプラントが必要な場合、総額はさらに高くなります。また原則として保険適用外のため、全額自己負担となる点も注意が必要です。
 

メンテナンスが必要

インプラント治療後は、適切なメンテナンスが不可欠です。日頃の自宅でのメンテナンスはもちろん、定期的に歯科医院に通い診察・点検を受けなければいけません。
 

対応している歯科が限られる

全ての歯科医院がインプラント治療を提供しているわけではありません。高度な技術を要するインプラントに関しては、経験豊富な医師がいる歯科を選ぶ必要があります。
 

前歯のインプラント治療にかかる費用や期間

前歯のインプラント治療にかかる費用や期間の目安は、以下のとおりです。
 

費用は41万円から51万円ほど

インプラント1本の治療にかかる費用は、平均して41万円から51万円ほど。これにはインプラント本体や手術費用などが含まれます。歯科医院によって価格は異なるので、事前見積もりを取りましょう。
 

治療期間は6〜7ヶ月ほど

治療期間はインプラントの手術後、骨とインプラントが結合するまでの時間を含め、およそ6〜7ヶ月を要します。また、事前の準備や追加的な治療が必要な場合、さらに時間がかかることもあります。
 

まとめ

前歯のインプラントは治療が難しく費用も高額ですが、天然歯に近い審美性と機能性を得られるのでメリットもたくさんあります。 まずはインプラント治療を実施している歯科医院に足を運び、相談を受けてみるとよいでしょう。 当院「カナザキ歯科」も無料メール相談やカウンセリングを行っています。セカンドオピニオンとしても活用していただけるので、お気軽にご連絡ください。
 

著者プロフィール

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著者:金﨑伸幸 【歯科臨床と教育にすべてをささげる歯科医】
患者様に心から喜んでいただける「良い治療」を追求したい。

日本最先端インプラント開発会議コアメンバー就任 / 先端歯科医療研究会 SEDIT代表に就任 / 九州歯科大学審美歯科非常勤講師に就任 / 愛媛大学医学部非常勤講師に就任 / Doctorbook academy「真夏のスキルアップセミナー3Days歯周病Xリグロス」応用編講師 /