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インプラント治療の相談|事例やわかること、当日の流れを解説

2024年1月19日 インプラント

インプラント治療の無料相談に対応している歯科医院は数多くあります。 ここでは、インプラント治療の相談事例や当日の流れを詳しく解説します。インプラント治療に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療に関して寄せられる相談の例

インプラント治療に関して寄せられる例と、それぞれの詳細を見ていきましょう。

そもそもインプラントとはどのような治療法なの?

インプラント治療とは人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。人工歯根はチタンやセラミックなどの素材で作られており、骨と結合することで天然歯に近い機能まで回復します。 入れ歯やブリッジなどの方法もありますが、インプラントは歯を失った際の治療法としてメリットが多いと言われています。基本的に自由診療なので高額になる傾向ですが、天然歯のような咀嚼力や審美性があるため満足度も高いという特徴があります。

インプラントの形状にはどのような種類があるの?

インプラントの形状は主に「スクリュー型」「シリンダー型」「バスケット型」「ブレード型」があります。

スクリュー型の特徴

現在のインプラント治療において、最も用いられている形状です。ネジのような形状をしており、顎の骨に埋め込んだ際に初期固定を得られやすいという特徴があります。

シリンダー型の特徴

シリンダー型もよく用いられている形状で、ハンマーを使い顎の骨に埋め込みます。スクリュー型と比較すると表面積が小さく、初期固定がやや弱めの傾向です。

バスケット型の特徴

バスケット型は中が空洞になっており、側面に複数の穴が空いている形状です。空洞に骨の一部を埋め入れることで、他の形状に比べ結合力が高くなります。しかし専門的かつ高度な技術を用いるため、現在ではほとんど使用されていません。

ブレード型の特徴

底がT字になっているタイプで、1980年代に用いられていました。痛みや腫れを生じやすく、骨の炎症のリスクもあったため使われる機会はなくなっています。

インプラントは何本するの?

インプラント治療をする本数は個人差があります。治療自体は1本から可能で、もしすべての歯を失っている場合は「オールオン4/オールオン6」という治療法が用いられます。 「オールオン4/オールオン6」は、片顎に対し4本もしくは6本のインプラントで、12本分の人工歯を固定するものです。1本ずつインプラントを埋め込むより安価かつ、負担も軽減できます。

インプラントの費用はいくらかかる?

インプラントの費用は、1本あたり35万円〜50万円が相場です。基本的に自由診療となるため、他の治療法と比べると高額になっています。相談費用を無料としている歯科医院も多いので、まずは相談してみるとよいでしょう。 なお、当院「カナザキ歯科」のインプラント治療費は38万円〜46万5,500円(消費税税別)です。また、医療費控除の対象なので、確定申告を行えば一定金額の所得控除と受けることで税金が還付されます。

治療中や治療後の痛みはどの程度?

インプラントは麻酔をしてから進めるため、治療を受けている間は痛みを感じません。ただし麻酔の効き方には個人差があります。もし治療中に痛みを感じたら、麻酔を追加することになります。 治療後は軽微な痛みを感じることが多いです。口腔内を手術することに伴い傷口が残りますが、痛みが続く期間は長くても1〜2週間ほど。痛み止めも服用されるので、それほど心配する必要はないでしょう。

インプラント治療を受ける前に相談した方がよい理由

今すぐにでもインプラント治療を受けたいと思うかもしれませんが、まずは気になる歯科医院に相談してみましょう。相談した方がよい理由は3つあります。 ・その歯科医院が信頼できるか判断するため ・本当にインプラント治療が必要か診てもらえるから ・いま抱えている不安や悩みを解消できるから それぞれ詳しく見ていきましょう。

その歯科医院が信頼できるか判断するため

厚生労働省の調査によると、令和元年10月1日時点での歯科医院の数は68,500。コンビニの数が約57,000なので、それよりも多くなっています。 お住まいの地域によって歯科医院の数や、在籍しているスタッフのスキル、実績などは異なります。 なのですぐにインプラント治療を受けず、まずは相談をして歯科医院の詳細を把握することが大切なのです。 また、セカンドオピニオンの活用もおすすめ。他の歯科医師の意見を聞くことで、その治療が本当に適切かどうかを判断できます。

本当にインプラント治療が必要か診てもらえるから

歯がないからといって、必要以上にインプラントを勧めてくる歯科医院もあるかもしれません。しかし、インプラント以外の治療法もあります。 入れ歯(部分入れ歯・総入れ歯)やブリッジであれば、インプラント治療より安く済みます。 どの治療法もメリット・デメリットがありますが、患者様のお口の状態、ご希望、予算などによって最適な治療方法を選択する必要があります。専門的な知識と経験が豊富で良心的な歯科医師を訪ね相談してみてする必要があります。

いま抱えている不安や悩みを解消できるから

インプラント治療の無料相談に対応している歯科医院も多くあります。治療を担当する歯科医師が対応するので、いま抱えている不安や悩みを直接相談できます。 「インプラントをする必要はあるのか?」「インプラントは何本入れるのが適切なのか?」など、どんな些細なことでも安心して相談してください。

インプラント治療の相談時にわかること

インプラント治療の相談時は、下記のようなことも同時にわかります。 ・口腔内の状態 ・治療法の選択肢 ・インプラントのメリット・デメリット ・治療期間の目安や費用 それぞれ詳しく見ていきましょう。

口腔内の状態

インプラント治療の相談では、歯科医師が口腔内を確認するだけでなく、レントゲン撮影も行われます。これにより、いま抱えている問題や治療が必要な歯の有無を把握できます。

治療法の選択肢

歯を失った時の治療法は、インプラント以外にもあります。口腔内の状態とあわせて、どの治療法が最適なのかを提案してもらえます。 なお、すべての歯科医院がインプラント治療に対応しているわけではありません。歯科医院によって実績や技術も異なるので、セカンドオピニオンを活用することも検討しておきましょう。

インプラントのメリット・デメリット

インプラント治療にはメリットとデメリットがあります。インプラントは審美性や耐久性が高く、天然歯に近い使用感がある一方で、費用が高額で治療期間も長くなります。また、規模は小さいですが手術を受ける必要があります。 患者様の健康状態によってはインプラント治療を受けられないこともあるので、相談時は必ず持病の有無を伝えましょう。

治療期間の目安や費用

インプラントを入れる本数によって、治療期間や費用が異なります。インプラント治療は基本的に自由診療なので、費用が高額です。しかし多くのケースで医療費控除が受けられるので、あわせて相談しておくとよいでしょう。

当院「カナザキ歯科」における相談の流れ

ここでは、当院「カナザキ歯科」における相談の流れをご紹介します。

問診票の記入

当院では、初めてお越しの患者様には、診療のために必要な情報を収集するために問診票のご記入をお願いしています。 患者様の来院理由(定期検診、歯が痛いなど)、これまでにかかったことのある病気の有無、「服用中の薬」「アレルギーの有無」「妊娠の可能性」などを記入して頂くことで、治療内容(麻酔の使用、レントゲン撮影、薬の選択など)に影響する重要な項目を明かにし、その後の診療を安全にスムーズに行うことができます。 また、患者様の「住所」や「電話番号」は、緊急時のご連絡先として必ずご記入ください。最近では、ご連絡手段として、メールアドレスのご記入も合わせてお願いしています。

歯科医師との相談

当院では、インプラント治療に精通した院長が初回カウンセリングを担当し、患者さまのご希望を十分にうかがい、現在抱えるお口の問題とその原因についてわかりやすくご説明します。そして、単にインプラント治療のみをご提案するのではなく、患者さまのお口にとってより良い治療法を考え、考えられる治療の選択肢を全てご提案します。

正確な基礎データを収集

歯科医師との相談のあと、納得いただき治療を検討される方には、基礎データの収集(口腔内写真、パノラマレントゲン、スタディモデル、歯周組織検査など)を行います。基礎データを基に現状を分析し問題点の抽出を行い、院内カンファレンスを開き解決方法を検討、基礎となる治療計画を準備します。

専任カウンセラーによる治療計画の説明と相談

当院には歯科治療に特化したカウンセラーが在籍しています。カウンセラーは歯科医師が診断し立案した複数の治療計画を患者さんに再度わかりやすくご説明し、疑問点を解決します。理想的なプラン、現実的なプランなど患者さんの事情やご希望・生活背景などをお聞きしながら最も適したプランをごいっしょに考えます。そのうえで患者さまの疑問や不安にお応えできるようにインプラント治療の流れや治療費、使用する材料について丁寧にご説明します。

CTの撮影

基礎となる計画に了承いただいた上で、CTの撮影を行います。ここで得た正確な情報をもとに専用のシミュレーションソフトを使い、インプラント専門医が実際のオペに近いシミュレーションを行い治療計画をより精度の高いものに仕上げます。

まとめ

インプラント治療は高い技術と専用の設備を必要としますので、すべての歯科医院がインプラント治療を実施しているわけではありません。信頼できそうな歯科医院を見つけたら、まず無料相談を申し込んでください。本当に信頼できる歯科医師かどうかは、しっかり説明を聞いてご自身の感覚で判断していただくことになります。

著者プロフィール

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著者:金﨑伸幸 【歯科臨床と教育にすべてをささげる歯科医】
患者様に心から喜んでいただける「良い治療」を追求したい。

日本最先端インプラント開発会議コアメンバー就任 / 先端歯科医療研究会 SEDIT代表に就任 / 九州歯科大学審美歯科非常勤講師に就任 / 愛媛大学医学部非常勤講師に就任 / Doctorbook academy「真夏のスキルアップセミナー3Days歯周病Xリグロス」応用編講師 /