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インプラント以外の治療方法3選!代表的な選択肢の特徴を比較

2024年2月5日 インプラント

審美性や耐久力に優れるインプラントですが、必ずしも最適な治療法であるとは言い切れません。 ここでは、インプラント以外の治療法とそれぞれの特徴を詳しくご紹介します。

インプラント以外の選択肢はある?代わりの治療方法3選

インプラント以外の治療法は主に3つ挙げられます。 ・入れ歯 ・ブリッジ ・歯牙移植 それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

入れ歯

葉を失った時、最初に思い浮かぶ治療法が入れ歯かもしれません。古くから用いられている方法で、後期高齢者のうち約3割が総入れ歯を使っているというデータもあります。

入れ歯のメリット

入れ歯のメリットは手軽さとコストの低さです。他の治療法に比べ安価で、すぐ使えるという特徴があります。また、歯茎や顎の骨の手術が不要なので、安全性も高いといえます。

入れ歯のデメリット

部分入れ歯の場合、両隣の歯を支えにします。それが負担となり、残っている天然歯に傷がつく可能性があります。また、毎日の洗浄を怠ると最近が繁殖して臭いや炎症を引き起こすことも。定期的に歯科医院にも足を運び、口腔内の環境を確認してもらったり、メンテナンスの指導をしてもらったりしましょう。

ブリッジ

ブリッジは、両隣に残っている天然歯を削り、そこから橋を渡すように人工歯を装着する治療法です。歯の喪失が初期の段階で用いられることが多く、進行するにつれ部分入れ歯→総入れ歯とより大きな義歯を使用します。

ブリッジのメリット

人工歯を被せるため見た目が自然で、食事や会話を楽しみやすいのがブリッジの特徴です。また、入れ歯と同じく保険が適用できるのもメリットといえます。

ブリッジのデメリット

天然歯を削ってしまうため、歯の健康を損なう恐れがあります。また、人工歯を被せた箇所にわずかな隙間ができるので、そこに食べかすが残ることも。日頃のメンテナンスを念入りに行わないと、口腔内の環境が悪化するため注意しなければいけません。

歯牙移植

歯牙移植とは、親知らずや埋伏歯などの不要な歯を移植する治療法です。天然歯を使用するため最も自然に近い見た目になりますが、手術が必要なので負担が大きくなる傾向です。

歯牙移植のメリット

天然歯を移植して埋め込むため見た目に違和感がなく、噛み心地も本来と同じようになります。歯磨きも今まで通りでよいため、日頃のメンテナンスも手軽にできるでしょう。

歯牙移植のデメリット

例えば親知らずを前歯に移植するなど、歯の形状が異なる箇所には移植できません。また保険が適用とならないケースもあるため、費用も高額になりやすいです。  

インプラント・入れ歯・ブリッジ・移植を比較

ここではインプラント・入れ歯・ブリッジ・歯牙移植の特徴を比較して見ていきます。それぞれの特徴をまとめた表が下記のとおりです。 続いて詳細を見ていきましょう。  

咀嚼力

インプラントや歯牙移植は歯を骨に固定するため、安定性があり咀嚼力も高くなります。一方、入れ歯やブリッジは隣の歯を用いて支えるため、咀嚼力が低くなる傾向です。

審美性

審美性が最も高いのは、天然歯を用いる歯牙移植です。インプラントも天然歯に近い見た目になりますが、人工歯を固定するため歯牙移植と比べるとやや劣るかもしれません。

耐久力

入れ歯やブリッジの寿命が平均7〜8年なのに対し、歯牙移植は5〜10年、インプラントは10年〜15年といわれています。歯牙移植は天然歯を用いるため、メンテナンスが行き届かないと虫歯を発症する可能性もあります。

周囲の歯への影響

部分入れ歯やブリッジは隣の歯を支えにするため、負担がかかります。歯牙移植は機能していない天然歯を移植するものの、周囲の歯へ負担を与えることはありません。インプラントも人工歯根の上に固定するため、他の歯に与える影響は少ないといえます。

治療期間

入れ歯やブリッジは短期間で装着できるのに対し、インプラントや歯牙移植は手術が必要なので時間がかかります。歯牙移植は2〜4ヵ月ほど、インプラントは3ヶ月〜1年ほどかかることもあります。

費用

入れ歯やブリッジは使用する素材によって費用は前後します。例えば、部分入れ歯で3割負担であれば5,000〜15,000円ほど、ブリッジは1本あたり10,000〜20,000円ほどです。歯牙移植は保険適用で30,000〜50,000円、自費治療だと20万〜30万円ほど、インプラントは1本あたり30万〜40万円となっています。

保険適用

入れ歯やブリッジ、歯牙移植は条件を満たせば保険が適用されます。一方インプラントは保険が適用外なので、治療にかかる費用は必然的に高くなります。

治療方法はどれがいい?選択肢に迷った時の選び方

歯を失った際の治療法はさまざまですが、どれを選べばよいか迷うかもしれません。ここでは、そのような場合の判断基準をご紹介します。

条件を満たしているか確認する

まずは治療法ごとの条件を確認することが大切です。例えばブリッジは支えとなる両隣の歯がなければ、治療を受けられません。また歯牙移植も、移植できる健康な歯が必要です。 どの治療法を希望するにしろ、まずは医師の診察を受け、適用できる選択肢を提示してもらいましょう。

メリット・デメリットを比較する

入れ歯やブリッジ、歯牙移植のすべてにメリットとデメリットがあります。メリットしかない治療法は存在しません。 患者様によって重視する項目は異なるので、医師と相談しながら治療法を選びましょう。

費用だけでなく将来的なことも考慮する

保険の適用や治療期間など、歯の治療を受ける際はコストが生じます。しかし、欠損した歯を治療してからの生活を考えなければいけません。 治療時の費用が安くても、日常生活で不便を感じることが多いと本末転倒です。費用だけでなくその後の生活や将来のことも考え、最適な治療法を選びましょう。

まとめ

インプラント以外の治療法は入れ歯・ブリッジ・歯牙移植などがあります。どの方法もメリットとデメリットの両方があるので、慎重に判断しなければいけません。 まずは医師に相談し、ときにはセカンドオピニオンも活用してあなたに合った治療法を選びましょう。

著者プロフィール

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著者:金﨑伸幸 【歯科臨床と教育にすべてをささげる歯科医】
患者様に心から喜んでいただける「良い治療」を追求したい。

日本最先端インプラント開発会議コアメンバー就任 / 先端歯科医療研究会 SEDIT代表に就任 / 九州歯科大学審美歯科非常勤講師に就任 / 愛媛大学医学部非常勤講師に就任 / Doctorbook academy「真夏のスキルアップセミナー3Days歯周病Xリグロス」応用編講師 /